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花の慟哭
 前回エライところで待て、次号!だった夜光さんの獣人シリーズです〜。

いやあ、前作は確か私長期熟成モードだったんですけど、さすがに今回はそんなに寝かせておけないよ…。

巴ちゃんがっっ…!!とか叫んでたラストから2年後から始まっているこの作品、確かに凄惨なシーンが多いので読む時の精神状態ってけっこう大事かも。
あまり鬱なときには読まないほうがよろしいかもしれません。

全ての人にとってハッピーなエンディングだったとはとても言い難いですしね…いや、バッドエンドでもないですが。

とゆーかあのひとだけは究極に至福の時を得ることができたのでは、と思っていますけども。
盛大にネタバレしますので(私がわざわざ断りいれるのは珍しいですよ?)(いえ、いつもネタバレ気味ですが)未読の方は自己判断で回避なさってくださいw

【あらすじ】
特異体質のせいで、幼い頃から研究所で育ってきた巴は、その研究所を破壊しにやってきた「組織」の須王に助け出される。
しかし、巴の存在は、その組織でも混乱を招くものだった。
組織の者に陥れられ、須王と引き裂かれた巴は、ある医者に再び監禁されてしまう。
巴を救えなかったことを激しく後悔する須王と、須王のもとに戻りたいと願う巴。
強く惹き合う二人の運命は、嵐のように膨れ上がりー…。


web拍手
 それにしても「餌」の子たちは生まれながらにして他者に貪られることを運命づけられた存在だからか、どうしてこうどいつもこいつも生存本能弱いんだ?←いきなり文句から?

己の存在が愛する須王のためにならないと思い込まされ、まんまと前回ラストで須王から引き離されてしまった巴ちゃんですが、冒頭からいきなりエライ目にあっております…。

いや、いきなりというか、話の展開的には十分予測できる範囲の中でかなり痛い方というべきか。
死ねない体を持つ身ですから、文字通り繰り返し繰り返し、死ぬほど酷い目にあわされている巴。
何度も人を信じて、そのたび裏切られ取り返しのつかない運命に陥っていきます。
精神的ショックで言葉を失くし、記憶すらあいまいになって、巴の心を捉えているのは温かい手を持った誰かの存在と「ヨハン」に殺されて苦しみを終えたいという望みだけ。それだけが巴が正気を保つよすがです。

そして現れたヨハンは、巴を苦しめ続けた男たちを始末し、人間扱いされていなかった巴に身づくろいをさせ食事を与える。その後で今度こそ殺そうとするのです。

2年前に巴を殺そうとし、今も同情的な気配をちらちらとのぞかせる場面すらあるのに、でもこの時点ではまだヨハンは須王のために巴を殺すという意志はゆるぎないわけですよ。
その後蓮や相模に巴を手にかけようとする現場を見つかってしまい、須王と袂を分かつことになるヨハンですが、嫉妬から巴を殺そうとする餌たちのように巴自身を憎んでいるわけではないのです。

むしろ、嫉妬ならば蓮のほうが巴にも、ヨハンにも嫉妬していたみたい。

蓮自身が巴を失った須王に迫って拒否されたことを後に告白していますが、蓮や契約を解除された餌たちのように、多少なりとも恋愛感情を伴って須王を欲しているならば、巴に対しての嫉妬やそこから殺意にまでいたってしまうのもアリだと思います。
でもヨハンは多分巴本人には特に好悪の感情とかもなかったんじゃないかな。すくなくとも2年前は。
須王にとってよくないモノだから排除する、ただそれだけ。

それが今回囚われた巴に対して見え隠れする情は、この2年の間のヨハンなりの葛藤と贖罪なのかと。
蓮も言っていましたけど、巴を失ってからの2年間の須王はおそらく酷いものだったのでしょう。
巴を失くしたことで須王がそこまで傷つくというのはヨハンにとっても計算外だっただろうし、大切な相手が苦しむ姿に胸を痛めてもいたと思います。
それでも、そんな須王を2年間側で見続けていてさえ再会した巴をまた殺そうとした。
それが須王のために必要だと信じているからです。巴を失っても須王は群れのトップとして責任を果たし続けてきたからです。

>力のあるものは自分の望みに関わらず、望まれる自分でいる宿命を背負わされてしまうものなのかもしれません。
>それを求めてしまう気持ちもわかるだけに、一概にヨハンを罵る気持ちにもなれない…。
厳しい見方をすれば、その責を負うべきは須王も同罪ではないかと思えてしまうのですよね。

↑これは前作の感想からの抜粋ですが、その通り須王は王になり、トップとしての責任を果たしてきました。ヨハンの望む通り。
ヨハンはただただまっすぐなんですよね。ただまっすぐにつよく、深く、自分を救ってくれた須王を信仰しているといってもいい。
それがどんなに独りよがりの行動に見えてもすべて須王によかれと思っての行動なわけで、でも巴ちゃんのことはさすがにまっすぐ突っ走りすぎて壁にぶち当たるたびに直角に曲がっていたらいつのまにか逆方向に暴走してんじゃないか…?と思っていたのに。

誰もが望んだ結末じゃないのに、結果的にこれから巴という弱みを背負って行くことを選択した須王が憂いなく組織を率いていけるように、ヨハンはそれを己の命で贖ってしまいました。
そしてそれはけっしてヨハンの独りよがりなんかではなく、そうすることを選んだ彼を、その存在をどんなに惜しんだとしてもヨハンのすることを受け入れ見届けた須王との絆に涙がこぼれました。

ええ、ここまで読んでおわかりかと思いますが、今回再会を果たした須王と巴ちゃんはラブラブで二人のお互いを思う気持ちはやさしくてあたたかくて読んでほっこりしたのだけれど(エロもエロかったですし)、でもそれを遥かに凌駕してヨハンと須王の関係に激萌えしてしまいました……!!!

また多分世間様の感想とは違う方向に突っ走っているだろうなあとは思いますが、だって恋愛抜きでも命を懸けられる関係って男同士ならではというか…とにかく萌えませんか!?
(関係だけなら親子とかでも命は懸けられるだろうけど)須王というカリスマに心酔したり、恋をするひとはたくさんいるだろうけどヨハンにとっては救いの神にもひとしく、ものすごく純度の高い気持ちだったと思うんですよね。そんな彼に持ってかれちゃいましたよ…。

最後、蓮は蓮なりに須王を思って自分がヨハンの命を絶とうとしていたんでしょうけど、ヨハンは須王の手に掛かって須王の腕に抱かれて死んでいけて幸せだったでしょうし、須王は彼を殺した傷を一生抱えていく責任があると思うし。
巴にその傷を癒すことはできないかもだけど、一緒にヨハンを悼んでくれるでしょう。

あとはえーと、今回も忍がおバカで相変わらずケモノじみてて可愛かったとか、だからもう梁井たちと闘うのは見るのツライなあとか、銀とは今後どうなるんだろうとか…なんとか和解してくれればいいなあ。やっぱりすぷらったは苦手ですよ。

ゆちゅらぶ♪ | 夜光花 | comments(0) | trackbacks(1) |
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花の慟哭
映画『プラトーン』を途中で逃げ出した私にとって、冒頭のエピソードがいつになく辛かった〜。 暴力的なシーンでも割と平気なタイプなんだけ...
(^ー゚)ノ la aqua vita | 2009/10/01 11:31 PM