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欲望と純潔のオマージュ〜美しき亡骸〜
 華藤さん、実はダリアの前作はあまり好きじゃなかったのですけど(攻があまりに身勝手ゴーマン野郎で)今回はお友達2人が大絶賛してたので、積んである「アマンテ」とばしてこちらを(笑)

んもう、カレルが可愛いったらっ!(≧▽≦)
受でも攻でも金髪王子タイプにはさほど惹かれないのですけど、カレルはめちゃめちゃ可愛いかったんです!
ああ、彼に実直で懐が広くてヘタレで報われない片想いとかしてる親友とかいたらよかったのにw

ちょっと…どんどんマニアックな萌えの底無し沼に落っこちていきますよ、この人(笑)

のっけから超★迷走の予感ですが、そんなのはいまさらだ!
気にせずレッツゴー!!

【あらすじ】
京都にある芸術大学の職員・八幡蒼史は著名な陶芸家の母の私生児という境遇から、目立たぬように生きてきた。
だが、チェコからの留学生で若き天才彫刻家のカレル・バロシュと恋に落ち、新たな生き方を模索しはじめた蒼史はカレルとプラハへ行く決心をする。
だが、ある事件が起きて…。
みずから諦めたはずの恋。
しかし病に蝕まれ、先の見えない体になった蒼史は一路プラハへと―!?

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今度の舞台はプラハだと伺っていたので、えれなさんのエキゾチックロマンス系のお話かと思っていましたら、受の出身地は京都!
えれなさんの2大柱だと勝手に私が思っている京都情念愛+異国情緒ロマンティシズムで、それぞれの美味しさを堪能できます。

若き天才としてもてはやされていたカレルがみずからの視野を広げるため留学した京都の大学で、学生課の職員として留学生の面倒を見ていた蒼史と出会い、やがて二人は惹かれあい関係を持ちます。

幼い頃から精神を病んだ母や自分を母の厄介な付属品のように思っている親族に囲まれ、常に自分を押し殺し、俯いて生きてきた蒼史が初めて恋して、ついていきたいと思ったのが美しく、才能に溢れるカレルです。

カレルはそういった表面だけのことではなく、彼の語る創作の心、目指す方向性が蒼史が考えているものと近く、陶芸家の家に生まれながら可能性を押さえ付けられてきた蒼史にとっては、理想を形にしてくれる体現者でもあるのかも。

蒼史は対人においては常に控えめで、最後まで誰かに対して意志を通そうとするような場面は見られないのですが、カレルも感じていたように実際には物凄い情熱とか情念とかを秘めている人ですよね。

一度はある事情からカレルとともにチェコに行く約束を破らざるを得なかった蒼史ですが、その後たかだか数ヶ月の関係しかなかった恋をどうしても諦め切れず、しがらみが失くなったあとは自分の命を擦り減らすことになるのを承知でチェコを訪れます。
そこで今や世界的な賞を受賞して有名彫刻家となったカレルと再会するのですが…。

カレル、思ったより全然お子ちゃまだった!!(≧▽≦)

京都にいて蒼史と付き合っていた頃は、蒼史が並外れて物慣れないこともあってカレルが歳の割にずいぶん大人だなあと思っていたのですが、蒼史の裏切りがその後の彼の作品を180度変えてしまうほどカレルに大きな痛手を与えていることに驚き!

いや、痛手はあって当然かと思いますが、京都の頃のカレルは蒼史と付き合いながらもどこか冷めている部分を感じるときもあって、だからもっと割り切っているのかと思っていたのですよ。
真剣でなかったとは思わないけど、あのあと連絡を取ることもなく、蒼史を追わなかったのはそれならそこまで、と諦めてしまえるほどには大人なのかと。

まさか人に裏切られたこともなく、それを許せない自分が蒼史を本当に愛してしまっていたことにも自分で気付かないほど子供だったとは思いも寄らなかったよ!(笑)

まあチェコまで来た蒼史に復讐するといいつつも、それで単純にご無体に走るほどおバカさんではありませんけどもね。

過去の約束を果たすようにとせまり、アトリエに軟禁して蒼史にモデルをさせるカレルですが、蒼史は逆に今にも消えそうな自分の命を、愛するカレルが写し取って新たに創造してくれることに無上の喜びを感じるんです。
刻一刻と命の期限が迫るなか、カレルの望みを全て受け入れ、最後まで彼の創作に執着するさまは鬼気迫るといっても過言ではないかと。特に石膏プレイw

美しく控えめな蒼史のうちに抑圧された欲望の強さ、情念の深さに圧倒されます。

一方でカレルのほうは初めて人に裏切られたと思い込み、真相を確かめることもなくさっさと帰国してきながら、以前蒼史に語った理想のような命の煌めきを創作することができなくなってしまい、やっと蒼史への愛を自覚しますが、自分の方が遊ばれたと思い込み、今までカレルの中にはなかったであろう負の感情を糧に創作を続けます。

そうして出来上がり、蒼史にショックを与えたのは自分の亡骸を模したトルソーで。

蒼史への恋を葬るために創ったトルソーに生命の煌めきは見出だせず、しかし現れた蒼史をモデルに創作を続け一度失った愛を再び手に入れたことでカレルの作品もまた輝きだします。

蒼史もカレルとの約束さえ果たせれば死んでもいい、と思っていたほどなのに思いがけずカレルに愛され、生きたいと思うように。

これは二重の意味で死と再生の物語だったんですね。
いやあ、それにしても雑誌で読まれた方はあのままのラストだったならどんだけ放置プレイ!
えれなさん特有の街の様子が浮かぶような美しい描写はステキだけれど、あのまま終わりだったら私なら「ぎゃー、続きー!」て叫ぶわ…。

あ、今回はラブラブ書き下ろしがちゃんとありますのでご安心を♪

雑誌掲載は私は読んでいませんが、かなり加筆したり構成をいじったりされたようで読みやすいのですが…ちょっとあっさりめなのが残念といえば残念。

でもこれは文庫だからしょうがないのかな。
ようはすごく好きな感じのモチーフなので新書2段組くらいでガッツリ読みたかったんですよ!
これはこれで物足りなくはないんだけど、もう少しふくらませて読みたい部分もあって、それが惜しいなあ。
やっぱりえれなさんは新書で長編を書いていただきたいなぁ♪

ところで蒼史は異国の血をひく容姿にコンプレックスがあっていつも俯いて顔を隠していたんですけども、それが無ければ絶対男を破滅させる魔性系のような気がする…のは私だけ?(笑)

本人も預かり知らぬところで、カレルなんか振り回されまくっているもんなあ。
蒼史は挫折を知らない王子に初めて恋の苦しみを与えたわけですが、それが人間的な深みとなって作品に影響を与えているならば結果オーライですよ♪

てゆーか蒼史がカレルのミューズであるならば、もうこの先も振り回され続けるのは必至ですものねw
カレルはツンデレ攻でなのにデレるとワンコ系というか、可愛いんだけどなんでえれなさんは最後で笑いを取りにいってるんだろうなw

これからどんどん魅力的になるであろう蒼史にさらにヤキモキさせられるでしょうが、年下らしく甘えつつ、ラブを貫いてほしいですね♪

ゆちゅらぶ♪ | 華藤えれな | comments(4) | trackbacks(1) |
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Comment
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こんばんは!ゆちゅ♪さん。
コメントにお邪魔するのはもしかしたら、かなりお久しぶり?
最近は、直ぐにメールで萌えを叫んじゃうのでブログ上のお付き合いが稀になってしまいましたね。
何度かコメントを残そうと思っていたのですが(典雅さんとか)、メールで良いやってなっちゃうのですよね(笑)。

今回、舞台がプラハと伺ってたので、私は予習の為にチェコの歴史を調べたり、地図や観光ガイド眺めてニマニマしたりとキモイ方向で舞い上がってました。
でも、幻惑的でエキゾチックなえれな節(?)がやや控えめだったように感じたので、そこだけ物足りないというかページ足りないって思っちゃいました。
カレルは年下攻めが好きではない私にしては珍しく
、お気に入りの可愛い攻めでしたよ〜♪
蒼史を末永く“愛し続ける”為の手段と方法を間違わなかったコトが、好印象の最大の理由かな?
あと、BLとは無関係に蒼史のお母さんの存在感が好きです。
えれなさんは『イノセントブラッド』や『フリージングアイ』でもキツめの情を肉親に直接ぶつけてくる個性的な女性キャラが登場してますが、彼女達がそのように生きざるを得なかった背景みたいなのが気になるのですよねー。
私的に8月は李丘さんの素朴な話が一番お気に入りなんですが、今回の華藤さんもかなり好きです。
いや、私の場合は華藤さんの作品は大抵“好き”なんですけれど。
前回のダリアもゴーマン攻めがギャグのような踏んだりけったりルートを辿るので、メロドラマとは別枠で楽しかったです(笑)。
去年で懲りている筈なのに、今月のアイリスも購入予定に入れてますよ。
歪んだ主従愛が〜って、アラスジにあったから(笑)。

あと、秋庭でまたお会いできると嬉しいです。
もっとも、私は仕事を完全には休めないと思うので、慌しいことになりそうですが。
では!
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(..)φ tatsuki
2009/09/01 8:49 PM

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雑誌で読んだクチですが(ゆちゅさんご想像のとおり、あのラストのままで終わりです)、オチがついてしまうと、「あのまま放置プレイでもよかったかも…」なーんて思ってしまいました(笑)。
いえ、ハッピーなオチがついたこと自体はいいのですが、真っ暗闇の中でただひとつ愛する人の腕のぬくもりを感じるラストというのも、それはそれでアリだったかと。
雑誌で読んだときは本気で倒れるかと思ったくらい衝撃を受けた話でしたが、文庫化できちんと話としてまとまったら良くも悪くも普通のBLになっていた…という感じで、一読者としては本当に複雑な気持ちです。
どっちがいいかといったら、もちろん完全なハッピーエンドのほうがいいんでしょうけど…。
あのイケズなラストで切られてしまうと、当然「えええっ」となって、悶え苦しんで続編付きの書籍化を切望してしまうわけですが、その行き場なく渦巻く激情の奔流こそがあのオチのもたらす最大の萌えだったのでは…と今にして思ってしまうんですよ。
それが忘れられない身としては、この新しい結末は、ちょっと切ない(笑)。

壮絶さではアマンテも負けてないので、早く積読消化してちょw
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(..)φ くろみみ
2009/09/02 1:41 AM

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tatsukiさん こんにちは〜!

と、とんでもなく放置してしまってすみません…!
コメントお返しできないのが気になりつつ処理能力の低さゆえ今回はもうばたばたでした。
いえ、なんでも夏休み最後に後回しの自分が悪いんですけどね…(T▽T)

私はもともと年下攻は大好物の人ですが、今回のカレルはもとから好きなタイプとは勝手が違うのに可愛くてどうしようかと思ってしまいました!!
でも多分方向性が違う…というか、五百香さんの受にいそうなタイプだなあとかちょっと思っていたりw
こういうプライドの高い人がちょっと辱めを受けたりするのが好きなんだと思います。タチの悪いことに!(笑)

あとはやっぱり分量の問題ですかねえ?
tatsukiさんも楽しみにしてらしたように、プラハの町並みの美しさや、その歴史的背景などをえれなさんの叙情的な筆致で語られるのを読むのも楽しみの一つですよね♪それだけは残念。
tatsukiさんがチラッとビロード革命について触れてらしたけど、私もプラハの春という語句がすごく頭に残っているんですよ…。

あ。まったく余談ですが、展覧会の絵はファンファーレだけならN○Kのクインテットで聞くことができると思います。お便り紹介コーナーのときにw

ではでは大変遅くなってしまってすみませんでした。
コメント&TBありがとうございました♪
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2009/09/07 4:58 PM

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おみみちゃん こんにちは〜!!

私こそどんだけ放置プレイ!!すみません!!!

いやー、でも確かに雑誌掲載のままの勢いってのはありますよねー。
改稿や加筆をすることでよくなる場合もたくさんありませけど、小奇麗にまとまってしまってやや物足りなくなる場合も。
この作品はP数不足以外にもそういう部分があるんでしょうか。
まあ雑誌を読んでいないのでわからないけど、確かにあのままでもより耽美な終焉てカンジで美しかったかも。いつまでも後をひくよね〜。

アマンテは週末の大発掘作業で無事掘り出されたのでまたこれから読みますよ!!
でもとりあえず今お疲れだからなんかエロでも補給するわ!(笑)
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2009/09/07 5:23 PM

It comments.









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欲望と純潔のオマージュ
今年読んだ華藤えれなさんの作品で、一番私の好きなタイプの物語だったと思う。 珍しく、(クール美形な)年下攻めにトキメキました!!カレ...
(^ー゚)ノ la aqua vita | 2009/09/01 8:20 PM