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ビューティフル・プア〜ツナギ着てても心は錦♪〜
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ビューティフル・プア (B-BOY NOVELS)
榎田 尤利
JUGEMテーマ:読書


今月2冊めの榎田さんです。

タイミングを逃してまたもや感想書きそびれましたが「菫の騎士」もちゃんと読みましたよ〜。
児童書からコバルト、ハヤカワFTともともとファンタジーに慣れ親しんで育ってきた私には郷愁すら感じる(笑)とても読みやすい世界観で面白かったです♪

が、私的には断然こちらがオススメ!
今回はBBNらしいカラーを主張しつつ、ここ最近の物足りなさを感じさせない上質なラブコメディであったかと思います。

【あらすじ】
「貴族でも、そうじゃなくても、あなたはあなたでしょう?」

父親の命で、遠い異国へとやってきた玲一郎。
貧乏のあまり自らを売りに出した侯爵・アロウが所蔵する絵画が目的だ。
彼を求めて大富豪が集まるなか、唯一庶民の玲一郎はなんとか侯爵に近づこうとする。
その超絶美貌にも揺らがなかった玲一郎だが、彼の人柄に触れるうちに、なぜだか心から笑う顔が見たくなり――。
榎田流ノーブル・ロマンス♪オール書き下ろし!!
最初にあらすじを目にしたときはツンデレお貴族様が屈辱に耐えつつ身売りする話なんだと思っていたんですが・・・てゆーかみんな思うよね!?
まさしく初っ端から榎田さんに一本取られた感じであります。
そりゃもちろん定番のツンデレ姫も大好きなんですけど、アロウはなんというか心映えの貴いお人でした。

家を守るために身を売るってのもよく見かける設定ではありますが、そのビンボっぷりがいきなりかっ飛ばしてます(笑)
さすがに電気・ガスとかってライフラインがとまってるお館ってのは初めてですよw
それも相手は待ちますって言ってるのに貴族だからと特別扱いさせてはならないと自ら申し出る潔さ!お隣さんにお風呂もらいに行く貴族って初めてみたよ!かわいちょう!!
だって貴族のお隣さんて歩いて2分とかじゃないだろう・・・湯冷めするよ・・・。

そして先代から家に仕え、今も側を離れない執事のサイモンとハウスキーパーのマリアはともに60代・・・相当いいお年です。
たった3人きりで広大な屋敷を維持していくのは大変なことなのですが、いよいよ売れる調度品も乏しくなってきた侯爵家のために、アロウは自分の一年間を売りにだすことを決意します。

んん?一年間?それも屋敷と所領の森を維持するために必要な分だけしか援助はいらないとは。
アロウの出す条件にもいろいろと不思議が多いのですがこれも徐々にその思惑が明かされていきます。

そして対する玲一郎・・・レイも家は画商で、実際にはアロウのパートナーになるつもりなどないのですが彼の所有する天使の絵を手にいれるため父の命令で愛人探しオーディションに潜り込みます。
万が一アロウに選ばれても援助する資金などなく選ばれたら困るのですが、アロウとお近づきになって商談への繋ぎをつければ給料アップ!という息子の吝嗇ぶりを逆手に取ったオヤジの口車に乗せられたんですね。
この親子の会話もケチケチぶりと仲の良さがにじみ出ていて笑えますよ〜w
28にもなってパパに「千円くれたらやる」とかゆーなよ!!かわいいじゃねえか!(笑)

最初はアロウの美貌にも血の通わぬ美術品を鑑賞するような気持ちしか抱かなかったレイですが、あいにくとこのお人形さんは見た目よりもずいぶん逞しくしなやかな精神構造をお持ちなのです。

風変わりなオーディション(雑巾縫い競争とかw)で選ばれた5人はそれぞれ富豪の娘や未亡人だったり、アラブの王族だったり財団の一族だったり。
庶民は当然レイひとりですが、お金持ちは相手の素性などをいちいち気にしたりはしないものらしく(表立っては)無事にほかのメンバーとともに屋敷に迎えられますが着くなり待っていたのは男性陣揃っての薪割りww
だーって電気とまってんだもーん!!
庶民のレイですら薪など割ったことはないというのにアロウの腰の入った薪割りはお見事らしいですww
ふふふ、そんなヘタレな男どもに薪割りの極意を教えてやるぜ!
薪を狙って斧を振るから外すんだよーん、最初に薪の目に斧をあててかませておくのだ!
そんで薪ごと台に叩き付ければ確実に割れるのさ♪

まあそんなふうにビンボ暮らしをしていても優雅さを失わないのが真のお貴族様なのかもしれません。
でもやっぱりフツーのお金持ちにはついていけないよねw

アロウは貴族の特権を享受するよりも、よき領主、真に精神が貴族たり得る「ノーブリス・オブリージュ」を心がけることで自分を律していて常に誰かや何か、守るべきもののために行動しています。
レイはアロウを穏やかで美しいけれどよくできた人形のようだと感じていますが、それは本音の部分を隠してまるで心をガードしてしまっているからなんですね。

でもほんの少しのほころびから人間らしい素顔が垣間見えたときから、もっとアロウにそんな顔を見せてほしい、かわいいところを見たいと思ってしまうんですが・・・人はそれを恋と呼ぶんですよ♪

守るべきもののために貴族でいなけらばならないアロウをそのまま何者でもなくても肯定してくれるレイにアロウも惹かれていき、彼を大切に思うサイモンやマリアの信頼を得て徐々に二人の仲は進んで行きますが。
一度はレイが別の目的で近づいてきたことがバレ、館を去ることになります。

しかしその後おきた事件からレイがアロウを救い、二人は結ばれ・・・と思ったけどこの時点では侯爵家の困窮はなにも解決していないのですね。
家のためにアラブの王族サミーと契約を結ぶ決意をするアロウの気持ちを理解して、それを止める力のない自分に歯噛みしながらも帰国するレイ・・・。
このまま二人は引き裂かれてしまうのー!?

と、心配になったお方はいますぐ書店にGO!(笑)
ハラハラしつつもきっとご満足いただける結末が用意されてマス♪

榎田さんの軽妙な文章でコミカルに展開されていく物語は、ともするとやや小器用に纏まっているな〜と物足りなさを感じてしまうことがあります。
ページの不足をテクニックで補ってる?みたいな〜。
でもこれは書き下ろしで十分ページもあったからなのか、リブレらしいライトでややトンデモ気味な設定と榎田さんの持ち味がうまくマッチして重くなりすぎず、軽薄でなく、じんわりと優しさのあるコメディテイストのラブストーリィになっています。

レーベルで躊躇されてる方もいるかもしれませんが(笑)私はとっても楽しかったのでオススメしたいなーと思います♪

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ゆちゅらぶ♪ | 榎田尤利 | comments(11) | trackbacks(4) |
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Comment
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ゆちゅ♪さん、こんばんは〜

この作品、面白かったですね。
リブレなのに(笑)
ページ数があれば、榎田さんも思う存分書けるってことですよね。
ちょっと脇役の存在感が薄かったような気はしますが、十分面白かったです。
主人公2人が惹かれあう課程は問題なしでしたし♪
やっぱり、榎田さんって巧いなあと思う1冊でした。

TBいただきましたので、よろしくお願いします♪
ではでは、お邪魔しました♪
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(..)φ はーこ
2008/05/21 9:28 PM

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はーこさん こんばんは!

そうそう、リブレなのに〜(笑)
もう榎田さんには思いきり書き下ろさせてあげて〜!

そーいやライバルたちは影が薄いといえば薄いか…サミーなんかわりと好きなんですが(笑)
彼はやんちゃ受でもいけそうですよね〜?
鬼畜でどSな攻に可愛がられてほしい気もしますwww

それにしてもやっぱり榎田さんて読ませる作家さんですよね♪
来月も楽しみです。

コメント&TBありがとうございました♪
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/05/22 12:20 AM

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ゆちゅ♪さん、こんにちは。

確かにこの話凄く面白かったです。コメディタッチなとこと、シリアスな部分(というか、世界観が非常にきっちり作られているので現代ものに思える)が絶妙で。

菫の騎士が、なんだろう、面白かったけどなんかありふれた読後感で非常に悔しい思いをした分今回は大満足ですよ、ホント。

しかし、アタシはあのいい味出してる執事とハウスキーパー二人組みが大好きです。
でもあの会話見てると何故か美女と野獣の蝋燭執事(ルミエールだっけ?)とポットのメイドさんを彷彿とするのはナンデだろう…
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(..)φ 真琴
2008/05/22 8:53 PM

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真琴さん こんばんは♪

>面白かったけどなんかありふれた読後感

あぁ(笑)
私もねー、面白かったけどそれってけっこうホモマジックかな〜と思います。
FTとしては捻りが足りな…げふんげふん!

こちらの作品は「リブレだからな〜」(←失礼な)と思ってたぶん期待以上でテンションあがりました♪

最近は各ジャンルで若く有能なイケメン執事が流行りですが、やはり由緒正しいお貴族さまには老執事ですね!
じいやとばあやだ〜(*´▽`*)

>美女と野獣の蝋燭執事(ルミエールだっけ?)とポットのメイドさん

いや、ディ〇ニー映画くらい読後は楽しく温かい気持ちになれましたよね!
ホントに久しぶりに満足でした♪
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/05/22 9:56 PM

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ゆちゅ♪さん、こんにちは!

皆さん口々に仰っているのが何とも言えませんが、確かに「リブレなのに」面白かったです。(笑)

貧乏貴族と言う事で、「榎田さんも遂にトンキワ方面に・・・?」と心配しましたが、シリアスとコメディーの匙加減が絶妙でした。読み終わった後のあの、癒され感じも爽快でしたよ♪

久々に満足の行く榎田作品に出逢えて嬉しかったです。

ではでは、TBさせて下さいね!
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(..)φ ハスイ
2008/05/23 11:28 AM

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ハスイさん こんばんは♪

>「榎田さんも遂にトンキワ方面に・・・?」と心配しましたが、シリアスとコメディーの匙加減が絶妙でした。

そうですよね〜、このブラックすぎず激しすぎないユーモアがなんとも言えず心地よいんですよね♪
シャイの方はこの「クスッ」て余裕の入るスキがないのが物足りなかったのかなー(笑)

すごいトンキワってわけじゃないですけど、なかなか見ない貰い風呂貴族とかに遭遇できてホント楽しかったです!

コメント&TBありがとうございました♪
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/05/23 11:24 PM

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ゆちゅ♪さん、こんにちは〜

“リブレなのに”面白かったですね(笑)
リブレ→ラブコメ→物足りないという構図が頭にあったのですが、いい意味で裏切られました。
読むタイミングが違えば、「ふーん、可もなく不可もなく」という印象になっていた可能性もなきにしもあらずですが…(^^;)

よくある身売り話かと思いきや、捻りのきいた展開で面白かったです。
TBさせていただきますね。
それではまた〜
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(..)φ にゃんこ
2008/05/27 12:54 PM

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にゃんこさん こんにちは♪

>リブレ→ラブコメ→物足りないという構図が頭にあったのですが

これはありますよね(笑)
それでも雑誌連載よりは書き下ろしの方が読みごたえありますね♪

榎田さんは短編でも長編でも上手に書くテクニックをお持ちなので、ラブコメなんかだと特にテンポのよさで読みきってしまいますもんね。
でもその軽妙なテンポの中にほわっとできるところがあってやっぱり榎田さん好きだなあ(*´▽`*)

これからもついつい厳しい目で見てしまうかもしれませんが(笑)次回作も楽しみにしたいと思います!

コメント&TBありがとうございました♪
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/05/27 1:56 PM

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こんにちは、ゆちゅ♪さん。

私も悲壮な身売り話かと思いましたが、とんだサバイバル・コメディで笑ってしまいました。

エロい下心アリアリの候補者に裁縫をさせたり、薪割りさせたり。
ドタバタぶりが読んでいて楽しかったです。

でもさすが榎田さん、笑えるだけでなくアロウの孤独な子供時代のお話でしんみりもさせてくれました。

それにしても、執事っていいですね。日本だと家老かな。一人、欲しいですvv
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(..)φ
2008/06/05 8:29 PM

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すみません、書き忘れました。
TB、宜しくお願いしますvv
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(..)φ
2008/06/05 8:30 PM

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桃さん こんばんは♪

>とんだサバイバル・コメディ

そうか…広大な貴族の館ってある意味陸の孤島みたいなものですねw
サバイバルというか、ボーイスカウトのキャンプ生活のようです(笑)
寝るのがテントじゃないだけマシですね!(≧∀≦)

アロウの子供時代もかわいそうだったけど、最終的にはちゃんと愛されていた自分を実感できたので、これからはちゃんと自分を大事にできますよね♪(*´▽`*)

執事や家老は見ているぶんにはうらやましいですが、なんとなく執事は寡黙で家老は口うるさいじいやってイメージw
しかし根っから庶民の私にはどちらも恐れおおくて使えません…(-_-ι)

コメント&TBありがとうございました〜♪
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/06/05 10:59 PM

It comments.









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