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きみを愛しいとおもうこと
美しいこと(下) (Holly NOVELS)
美しいこと(下) (Holly NOVELS)
木原 音瀬

この男、蹴り倒したろか…。←4倍角でお読みください。

みなさまこんばんは。
「美しいこと」続編、「愛しいこと」を読みながら何度このセリフが脳内スクリーンを過ぎったことでしょう。

極め付けは248ページ。
お持ちの方は後でどんなシーンか確かめてみてください。

貴様、殺ったろかい!←特大フォントでお読みください。

完全に殺意が芽生える瞬間です。
木原さんもご自身があとがきでおっしゃってますが

『優しく卑屈で、そしてちょっと無神経な男というのは、たちが悪いような気がします』

これ、全く同感です。
BLによくいるような「こんな男現実にいたらお目に掛かりたいわ!」というようなタイプではなく、どうかするとこんな人周りにいそうだからな〜。
まあ恋愛で関わらなければ単なるいい人なんですが。

【あらすじ】
松岡が気になる感情が、友情なのか恋なのかを知りたい。
そう感じた寛末は松岡と頻繁に会うようになる。
寛末にとって、明るくて楽しい松岡と過ごす時間はとても居心地がよかったが、その一方で、仕事ができて社交的、女性にもモテる松岡が、どうしてこんな自分を好きなのかと、卑屈にも感じていて…。
そんな折、社内で大きな人事異動があり…。
恋に落ちた二人の切ないラブストーリー♪

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前半部分にあたる「美しいこと」は松岡視点だったので期待しては裏切られ、諦めて泣いてはまた同じ苦しみに引き戻される切なさ炸裂のループにどれだけ泣かされたか。

それが一転して初手から不穏な雄叫び全開で全く申し訳ありません。

「愛しいこと」は寛末視点でその後の話が展開していきますが、打って変わって怒りの嵐ですよ!(笑)

あらためて二人は友達と恋人の間の微妙な関係を続けることになりますが、寛末は松岡と過ごす心地よさを手放したくないと思いつつ、やはり恋人として受け入れることはできないと思っています。

松岡が自分も好きだと言ってくれるのを期待していることを知りながら、なんとか友達のままでいられないかと明確な答を出すのを引き延ばしているのですが、そんな寛末にリストラの勧告が。

見た目も性格もよく仕事ができる松岡に比べて惨めな気持ちを抱く寛末は松岡と顔を合わすのも嫌になり、松岡を避けて職探しをしていたのですが上手く行かず、あげく寛末のリストラを葉山から伝え聞いた松岡に条件のいい仕事を紹介されてキレて田舎に帰ってしまいます。

その時ようやくやっぱり男とは無理だから友達として付き合いたいと松岡に告げますが、松岡はこれを拒否。
もう電話もメールもしない、実家の連絡先も聞かないと別れを告げました。

実家で家業を手伝い、平穏な暮らしをするようになった寛末ですが、思い出すのは松岡のことばかり。
仕事でコンプレックスを感じなくてよくなった今なら松岡と楽に話ができるだろう、と実に身勝手なことを考えています。

ところがいざ連絡しようとするとアドレスは変更、携帯は解約されており、マンションにも別の人間が暮らしていました。

ようやく自分が都合のいいことばかり考えていたことに気付き、茫然とする寛末ですが、元の彼女であり松岡の同僚だった葉山の結婚式で松岡と再会し…。

松岡〜、もうやめちゃいなよ、こんな男!(T∇T)
物語が進むにつれてどんどん株が下がる攻ってのも珍しいんじゃないでしょうか。
いや、でも木原さんはそうなんでした。
恋愛主体で書こうと思うとダメンズ×男前受になるんでしょうか。
「恋について」の時にも株は下がる一方でどんだけヘタレ攻やねんと思った覚えが。

寛末なんか本人に悪気なく、まるで自分ばかりが被害者のような気持ちでいて相手の気持ちには気付かない。
自分が気分よくなりたいためにそれが口にしてはいけないことだと実は薄々わかっているくせについ聞いてしまう。
後で謝ったって遅いんだよ!

タバコの吸い殻と二度目のえっちのときの寛末の暴言(どう考えてもうっかりじゃないからあえて失言とは言わない)にはマジで殺意を覚えましたよ…。

しかしここまでムカつくムカつく言っててもそれは作品に対する怒りではないんですよ。
むしろこんなにどこにでもいそうな男の狡さ、いやらしさでこれほど読者をむかつかせておきながら、でも寛末がけして嫌な奴でも悪い男でもない、普通の男なんだと認識させてしまうのがさすが木原さん!と思わずにいられません。

やっぱりBL作品をいろいろ読んでいると展開が急すぎたり、登場人物の心情を理解しがたいと思うこともあるんですが、木原さんの作品てそこらへんはすごく丁寧、というか時に執拗なほど書き込まれていてまさかと思うような相手に惹かれていってしまう理由が納得できるんです。
読んでて「なんで?」と思うことが本当に少ないです。

「美しいこと」では松岡がいけないと思いつつ、寛末の情熱に引きずられてしまう過程がよくわかります。

「愛しいこと」は寛末の酷い無神経ぶりにイライラしながらも、そんなに簡単に気持ちの切り替えができるものでもないだろうな、というのも理解できちゃうんです。
松岡が何度もつらい目に合いながら、すごく好きだけど気が利かなくて優柔不断で嘘つく人だとわかってる、と言っちゃう気持ちも。

気持ちが通じ合って二人で夜を過ごした翌朝に恋人にこんなこと言われるって、ホントダメダメですよね…。

普通ならいっちばんラブラブだろうと言うときに不安で不安で泣きだしちゃう松岡がかわいそうで、ずっと寛末にムカムカしながら読んでたのにまた最後に泣かされてしまいましたよ…。
私をこんなに泣かせる木原さんが憎い!(笑)

今回は恋愛一直線だけあってキュン度高し!
…いや、木原さんの場合これがキュンだかイタタだかもうギリギリなんですけど。
終始健気で一途で優しくて、普通にかっこいいのにめちゃめちゃかわいい松岡の想いが報われて本当によかったです。

ムカつき度もMAXでしたが(笑)このあとは寛末は松岡に夢中で松岡もオタオタでメロメロでバカップルだそうです♪

本編もラストはこれからの二人の甘い未来を予感させてラブ度MAXな、木原さんにしたらそりゃもう破格にあまあまなエンディングなのですが、なんと小冊子の全プレがありますよ、皆の衆!
ぐわ〜っ、犬も喰わないといういちゃいちゃバカップルぶりを見せ付けてください!!(笑)
めちゃめちゃ楽しみだ!

今回の作品は、キャラクタ的な萌えというよりはきちんと丁寧に恋愛の過程を描いたストーリィにぐいぐい引っ張られる感じですね。

恋の喜びも切なさも苦しみも献身も身勝手さも、人の美しいところも同じ人が持つ醜い部分も、それでも誰かを愛しいと思う気持ちも全部が詰め込まれていてぎゅっとなります、胸が。
木原さんにしてはホントに恋愛主体のストーリィなので木原初心者の方にも取っ付きやすいと思いますよ〜♪

ゆちゅらぶ♪ | 木原音瀬 | comments(10) | trackbacks(6) |
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Comment
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お久しぶりです。
めずらしく早く読了したので遊びにきました。
しかし「美しいこと」はガンガン読み進んでいったのに「愛しいこと」になったら途端にパタリと進まなくなり、その間に英田さんと砂原さんの新刊読んでしまいましたよ・・。
寛末め〜!

2冊まるまるいいとこナシの松岡さんの幸せを確認するために小冊子を応募するしかないのですが、最近多いメール便は子供の友ママが配っているので、ちょっと恥ずかしいです。
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(..)φ なな
2008/02/03 11:39 AM

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ななさん こんにちは♪

きゃー♪お元気でしたか?
各〇原のイ〇ンにはたまに遊びに行きますよ(笑)

最後の最後まで泣かされて、ようやくラブが兆してきたところで終わりですもんね(笑)
もう小冊子は応募するしかないですよ!!

メール便配達がママ友さんですか〜、微妙に恥ずかしいですよね…創竜社なんて一般の方にはまず知られてないでしょうけど。
ほら、知ってたらお仲間ってことですよ!(笑)
あ、あとはいっそ子供さんの名前で出されたら?
「雑誌の懸賞が当たったみたい〜」とか言ってw
なんの雑誌かまで突っ込まれたらキツイですけどね(T∇T)
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/02/03 11:58 AM

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ゆちゅさん、こんにちは!

寛末、イライラしましたね〜。私もほんとに松岡、なんでこんな奴がいいの?!やめちゃいなよ!!!ってもう何十回思ったことか。
でもゆちゅさんもおっしゃる通り、寛末みたいな男性は普通にたくさんいると思いますね。

>いやらしさでこれほど読者をむかつかせておきながら、でも寛末がけして嫌な奴でも悪い男でもない、普通の男なんだと認識させてしまうのがさすが木原さん!と思わずにいられません。

まさにそうですよね。松岡が寛末の数々の言動にへこまされ、それでも好きなことをやめられない・・・もうなんだか痛いほどにその気持ちが伝わってきました。松岡も好きな相手が同性でも、どんなにかっこいいデキる男でも、どこにでもいる普通の恋する男なんだな〜って。

こうやって、嫌な気分になりながらも、胸を打たれて、自分の何もかもを晒された気にさせられて、ぐいぐい読み進めさせられる・・・そんな木原節炸裂のBL小説がもう大好きでたまりません!

あれ?何が書きたいのか分からなくなってきました(^^;
TBお願いしますね!
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(..)φ miku
2008/02/03 1:28 PM

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mikuさん こんばんは〜♪

いやいやいつもの木原さんはひとくちに軽く恋愛とは言い切れない魂まるごとぶつかり合うような執着というか、そういう話が多いじゃないですか?
ここまでメインテーマが恋愛に絞られたストーリィも珍しいですよね。

それでもやはり木原節は健在でここまでリアルに恋愛の過程を美しいところも醜いところも余さずさらけ出されて、痛くてせつなくて、でもやめられないんですよね〜。
ああ、でも松岡が幸せになれそうでよかった…(*´▽`*)

小冊子もすごく楽しみにしてるんですけど、その前にハゲパン、お犬様、オッサン本とキツイの3連発が〜!
いや、ハゲパンはかわいいハゲにテンションあがるんですが、お犬様の恐怖にブルブルと震えています(笑)
文庫で決着つくのか〜。

それまでは「美しいこと」の甘い余韻に浸りたいと思います♪
コメント&TBありがとうございました〜♪
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/02/03 10:17 PM

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ゆちゅさん、こんばんは〜

もー途中で何度「酲、お前は…!」と叫んだことか。
こんなに酲に苛つくのに、松岡の酲に対する片思いは応援してしまう自分がよく分からない…と思いながら読んでいました。

木原作品は、容赦なく人間の嫌な部分をつきつけてくるので、読むのに精神的に疲れますね…。
そして何度泣かされたことか。
それでも懲りずに読んでしまう。
恐るべし、木原マジック。

早く二人のラブラブ小冊子が読みたいです!
TBさせていただきますね。
ではでは
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(..)φ にゃんこ
2008/02/04 2:07 AM

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にゃんこさん こんばんは♪

木原さんはここしばらくほのぼの系だったせいで油断してました…うーっ、泣かされた!(T∇T)
泣きすぎと寝不足で翌日は頭痛がひどくてまいりましたよ(笑)

寛末は読んでてホントにムカつきましたがこれからは松岡をちゃんと幸せにしてやって欲しいですね♪

だいたいここまで恋愛一直線で木原さんがあとがきでバカップルを明言するくらいですもん、小冊子への期待はうなぎ登りです!(笑)
今申し込みしてもやってくるのは7月か〜。
暑い季節に暑苦しいバカップル、いいですね♪
ホント楽しみです(≧∀≦)

コメント&TBありがとうございました〜♪
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/02/04 9:50 PM

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ゆちゅ♪さん、こんばんは!

すっかり出遅れましたがお邪魔させて頂きます。

上巻を読んだ際には、「この作品は、それ程の嫌な男は登場しないのかな?」と考えたものですが、下巻に大きな落とし穴が待ち構えていましたね。(苦笑)

ハッピーエンドを迎えるまでの松岡には、不憫の連打で可哀相な程でしたが、最期はどうにか纏まってくれて良かったです。

ではでは、妙な方向からの感想で申し訳ありませんが、TBさせて下さいね!
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(..)φ ハスイ
2008/02/07 10:36 PM

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ハスイさん こんにちは!

松岡は「美しいこと」で十分泣かされていたので「愛しいこと」でよもやまだあれだけの仕打ちを受けるとは思っていませんでした。
あれが松岡視点で書かれていたらどれだけ、どれだけ泣かされたかわかりませんよ!(笑)
最後にいたるまで松岡を泣かせる寛末が憎かったwですが、これからはうれし涙を流させてやって欲しいですよね♪

コメント&TBありがとうございました〜!
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/02/08 12:29 PM

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今更ながらですがようやく「美しいこと」読みましたのでTBさせていただきましたので、ご報告いたします<(_ _)>

意外とすんなり読めましたが、いろんな意味でやっぱり木原さん作品ですね!
そこまで木原作品多くは読んでないのですが、木原作品の中では比較的読みやすく、心に残る作品になりました^^
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(..)φ 美鳥
2009/03/31 10:29 AM

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美鳥さん こんにちは♪

>木原作品の中では比較的読みやすい

ですよね!まあ最初は松岡が女装なんですけども、それ以外は男を好きになってしまって戸惑う普通の男たちの恋愛が丁寧に描かれていて、普段の木原さんに比べてインパクトは少なめながら心に残ります(*´▽`*)

私はCDを買ったものの、まだ聴けてないんですよね…(-_-ι)
泣きを覚悟でと思うといつ聴こうか迷います(笑)
美鳥さんは聴かれました?

コメント&TBありがとうございました!
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2009/04/02 9:17 AM

It comments.









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