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君に届けメロディ
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アイノコトノハ (リーフノベルズ)
かのえ なぎさ

ただいま絶賛積ん読消化中です。
この本、発行年月日は2007年2月5日になっています。
今は亡きリーフの発行ってことは実際出たのは1月15日ってことだ。
私は新品で発売日に購入したはずです。
…発行日からいちねん醗酵してたってことか(T∇T)

他の本たちも推して知るべし、で今ざくざく発掘作業を繰り返しながらどーして俺はこの本を出た時に読まんかったんやー、と意味のない後悔テンコ盛りですよ。

なんで積んであった本がどれもこれも面白いんだ…!
片っ端から消化しているのでとても感想が追い付きませんが、手軽に読めそうな本から手をつける癖はあらためるべきだな…。

とゆーくらい、すごくよかったです、これ!
ビバ!ツンデレ!ヾ(≧∇≦)ノ

ツンとデレの加減の絶妙さがたまりません♪
かのえさんはツンデレを書くのが本当にお上手。
もっと男っぽい対等なカップルの話も好きなのですけど、年下攻、身分違い、幼馴染み、病気ネタ、ヘタレ×ツンデレと萌え要素テンコ盛りですよ!

実は昨日にゃんこさんと作家さんにとって担当のアドバイスっていうのがいかに重要かって話をしてたんですが、この本のあとがきを読むとそれは全く真実だな、と納得できますよ。
担当さん、いい仕事してますね!

いまさらリーフのレビューかよ!と思われちゃうかもしれませんが、すごくよかったんだもん…。
それにアマゾンでもbk-1でもまだ取り扱いがあるようです。

ご興味ある方はぜひ♪

【あらすじ】
子供の頃、住み込みで働く母とともに大和が暮らした屋敷には、一つ年上の少年・明樹がいた。
でも彼に憧れ、呼びかけても、美しく冷たい明樹が応えてくれることはなかった。
やがてサックスプレイヤーとなった大和はライブの客席に明樹を見つける。
相変わらず高飛車で勝手な彼に振り回されながらも、どこか危なっかしい明樹に強く惹かれていく大和。
けれど明樹が病に冒され、聴覚を失いつつあると知り――。

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大和は高校生の時にはじめたサックスに夢中になり単身渡米して腕を磨き、現在はジャズバンドのサックスプレイヤーとしてライブハウスで演奏する傍らスタジオミュージシャンやツアーのサポートとして活躍しています。

ライブハウスのポスターの写真を見て聴きにきたという明樹とは10年ぶりの再会になるのですが、母が住み込みで働いていた10年間に口をきいたのは数えるほど、いつも冷たく無視されていた大和は自分は嫌われていると思い込んでいて、明樹の突然の行動に戸惑います。

しかしチラシを渡して誘うと次のライブにも顔を見せ、そこから二人は親交を深めますが昔のように無視されることはないといえ、やはり冷たい態度で高飛車に振り回されるばかり。
しかも24歳の自分より一つ上で父の会社で働いているはずの明樹は平日昼間も一方的に大和を呼び出し、オペラやコンサートに付き合わせたり、逆に大和にロックのコンサートに連れて行かせたり。
また時々ひどいめまいを起こして倒れたり大量の薬を常備していたりと不安な要素がたくさんあるのですが、感情を表に見せず何を考えているのか真意の見えない明樹の機嫌を損ね、また会ってもらえなくなるのを恐れて疑問を口に出せません。

思い余って明樹の実家を訪ねた大和は、自分と同い年の明樹の弟・佳樹に10年ぶりの再会を喜ばれますが明樹のことは明樹に聞いてくれと事情は教えてもらえません。
佳樹は明樹から大和との再会を聞かされており、最近楽しそうな明樹にとっても大和は大事な存在であると考えたんだと思います。

その後ちょっとした事故で大和は明樹の耳があまり聞こえていないことに気付きます。
明樹の右耳は遺伝病で子供の頃に聴力を失っており、大和と暮らしていた時には当時人一倍小さかった大和の声が聞き取れなかったことに加え、耳のことを知られたくなくて頑なに他人を排していたのでした。
そして現在は残った左耳も病に侵され、階段を降りるように少しずつ聴力を失っているのです。

命に関わる病気ではないといえ、明樹からやがて失われるものの大きさに衝撃を受ける大和。

自分の耳で聞こえるうちに、いろんな音を生で聞いておきたいという明樹に大和は身をよじりたくなるような感情を覚えますが、明樹に対して「俺が付き合ってやる」と言った言葉は同情と受け止められ、プライドの高い明樹は傷ついて激高します。

いつも冷たくて自分の病気のことさえ冷静に話していた明樹が初めて見せる感情の揺れに大和は興奮し、子供の頃から憧れていた明樹に対する恋愛感情を自覚してくちづけてしまうのですが。

明樹はツンデレ女王さまです。
冷たい眼差しや高飛車な態度で大和の心を子供の頃から刺し貫いてきたんでしょう。
それでも二人で撮った唯一の写真を大事に生徒手帳に挟み続けていたあたり、実は大和ってMかもしれん(笑)

しかし硬い氷の内側はかなり一途で健気で情が厚いのです。
自分の遺伝子が明樹に病気を齎したことを負い目に感じる母をよそよそしいと皮肉りながらも、そのことに苦しみ続けた母に対する父の心ない言葉を痛烈に批判したり、それに託けて弟の見合いに乱入してぶち壊したのは彼女がいるのに言い出せない弟のためだったりとそれまでの冷ややかな態度のどこにこんな激情を隠し持っていたのかという熱い姿にやられて大和はもう辛抱たまらんように(笑)

二人のラブラブえっちも熱いです♪
それからの明樹のツンツンぶりは可愛くてたまらないですよ!
愛されている安心感を大和に教えられて、更に暈にかかった高飛車ぶりを発揮する明樹ですがそれは大和に甘いめまいを起こさせるほど天然の殺し文句です。
大和のめまいの原因は頭に昇った血が一気にあらぬところに集中したせいだと思う(笑)

二度めに抱き合ったあとの二人の会話がもう明樹は女王さますぎて、大和はめろめろで読みながらニヤニヤがとまりません。

「――決めた」
「何をだ」
「今日からここに住む」

〜中略〜

「……本当に、俺のところに来てくれるのか?」
「いいな、その言い方。望まれているように聞こえる」
「もっとずっと先だと思ってたんだ。俺がお前にそう切り出すのは。だけど――嬉しい」
「しっかり尽くせよ。尽くされてやるから」


ちょっとだけ二人の会話を抜粋してみました♪
もちろん勝手に同居宣言してるエラソーなのが受の明樹で、乙女のように自信なげに恥じらってるのが大和です(笑)

大和って見た目も性格もよくて行動力もあるかなり上等の男なのに、明樹に対してだけヘタレちゃうんですよね。
幼いころからの刷り込みかしらw

しかしこのあと一転して明樹の病状は悪化、大和の声も彼がプレイするサックスも聞こえなくなるかもしれない恐怖に怯える明樹と、目の前で最愛の明樹から失われていくものに耐えられず、何もできない自分に苦悩し葛藤する大和が描かれます。

自分の不安に押し潰され明樹と顔を合わせられなくなる大和ですが、佳樹から明樹の様子を聞き一番辛い明樹をほっといて何をしているのかと我に帰り病院へ向かいます。

実は手術で聴力を失わずに済むかもしれないのですが成功率がかなり低く、明樹はずっとそれを拒否していました。
大和は俺のために手術を受けて欲しいと明樹を説得し、再会してからの自分は明樹のためにプレイし、明樹のために曲を書いていたようなものだから手術が失敗したらサックスをやめると言い出します。

病気への恐怖とともに大和に見捨てられるかもしれないと不安を感じていた明樹ですが、大和の真摯な言葉を聞いて手術を決意。
泣きながら抱き合う二人に私も涙…(┰_┰)

結果は…言わぬが花ってことで。
どこにいようと必ず見舞いにくることを約束させてアメリカに手術に行ってしまった明樹は最後までツンツン女王さま、かと思いきや、そのあとこっそり明かされた秘密はなんとも一途でかわいらしくまさにこれぞツンデレの真骨頂!!でした♪

ゆちゅらぶ♪ | かのえなぎさ | comments(10) | trackbacks(1) |
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Comment
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こんばんは!連続でコメント失礼します。
ゆちゅ♪さん、感想が遅すぎです…この作品は私も去年買おうかどうしようか何度も迷って結局買わなかったんですよ…(リーフ倒産の知らせを聞いたときも迷いに迷ってました)。
やっぱり、良い小説だったのですね。
うぅ…買っとけば良かった…。
では。
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(..)φ tatsuki
2008/01/24 11:04 PM

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tatsukiさん こんにちは♪

す、すみません(T▽T)
もうホントにアホほど本が積んであって、他に久我さん2冊と谷崎さんの三巻シリーズものの一冊目と読んだんですが、うう、面白かった・・・。
谷崎さんはドロシーの2巻も積んだままだしなー。

この本は私的には大変好みのツンデレで、もっと男っぽいツンデレもいいけどこんな高嶺の花っぽい人もいいな・・・と。
ブクオフとかにあるかもしれないし、機会があったら読んでみてください♪
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/01/25 12:08 PM

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他人様からヨイヨイと聞くと気になって、それも出版社ないしねぇ…なんて。帰りに古書店寄ったら、帯つきでドーンって鎮座してましたのでわたくしも連れて帰ってきました。あああ!山が崩れないどころか高くなってます!...... ( ̄□ ̄;)!!
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(..)φ okapi
2008/01/25 6:16 PM

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okapiさん…!
いつもながらその機動力がステキ♪
即発見できる運の強さもすごいですよね〜(笑)

でもokapiさんのお部屋に積み上がるその山は宝の山ですよ♪
きっと素晴らしいBLがざくざく埋もれているに違いありません★
私もまだまだ掘り返しますよ〜(≧∀≦)
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/01/25 9:41 PM

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ゆちゅさん、これ凄いよかったですよね〜!
私も大好きな話です!

今頃リーフのレビュ見れるとは思わなかった・笑。でも嬉しい〜!

ツンデレっぷりが絶妙でイイですね♪
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(..)φ 秋月
2008/01/25 10:52 PM

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きゃ〜♪秋月さんもお好きなんですかっ♪

よかった、偏りすぎの自覚がありすぎてちょっと自分の感覚に自信が持てないもので、秋月さんに好きだと言っていただけると安心します(*´▽`*)

それにしても…

>今頃リーフのレビュ見れるとは思わなかった・笑

ホント、いまさらリーフですみません(>_<)
なんか最近ブクオフで買ったらよかったの〜♪なら全然恥ずかしくないんですが“いちねん積んでた”っちゅー事実がイタいです…(T∇T)
またそのうち懐かしい本のレビューがあがるかもしれまへん(-_-ι)
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/01/25 11:05 PM

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こんにちは、ゆちゅらぶ♪さん。

このお話、よかったですよね。
私も読んだ当時、感激したらしく、ベッドの下の『絶対に捨てない本』の中にちゃんとありました。
暇ができたら、もう一度読み直したいお話です。

ゆちゅらぶ♪さんの掘り出し物レビュー楽しみにしてますvv
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(..)φ
2008/01/26 10:16 AM

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桃さん こんばんは♪

桃さんもお気に入りの本なのですね〜!
長いこと醗酵させてしまいましたがホントにいいお話でした(*´▽`*)

最近ようやく山の一角を崩しはじめましたが、まさに掘り出し物〜♪
面白い本がざくざくでした。
そのうちちまちまと出遅れ感想アップできたらと思います♪
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/01/26 9:58 PM

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ゆちゅ♪さん、心からお詫びを…。
ウチのブログを見ていただけると分かるとおり、ここ数日自室でアンソロジーのサルベージ活動を行っていたのですが、実はこちらの本が出てきました(笑)。
か、買ってたらしい…そして、その事実をすっかり忘れてました…私。
本当、購入記録をつけなきゃダメだ、私…記憶力がヤヴァイ(笑)。
まま、皆さんオススメなので近いウチに私も読みます♪
ではでは!
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(..)φ tatsuki
2008/01/27 8:18 PM

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tatsukiさん こんばんは!

わざわざご報告ありがとうございます(笑)
ふふふ、いちねん醗酵仲間がここに(≧∀≦)

あんまりいまさらのレビューだったのに皆様からの反応のよさにビックリしたのですが、さもありなんと頷けるステキな作品でしたよ♪

tatsukiさんの感想も楽しみにお待ちしてますね〜(*´▽`*)
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(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/01/27 9:54 PM

It comments.









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アイノコトノハ
アイノコトノハ posted with 簡単リンクくん at 2007. 2.16 かのえ なぎさ著 / 祭河 ななを〔画〕リーフ (2007.2)通常24時間以内に発送します。 オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る かのえなぎさ著。リーフノベルズ。 かのえなぎささんは別のPNを持
(^ー゚)ノ 桃の楽園 | 2008/01/26 4:47 PM