CATEGORIES
ARCHIVES
RECOMMENDED
OTHERS
<< もいちどさわって 好きだといって。 | main | ショウがはねたらキスしよう >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | - | - |
たぶん、あなただけ。
愛してると言う気はない (SHY NOVELS 190)
愛してると言う気はない (SHY NOVELS 190)
英田 サキ

前作の感想は→コチラ
まったく出遅れもいいところですが、読むのはちょっと前に読んでたんです。
落ち着いて感想書こう、とか思って保留にしてましたがそんな日は当分きやしねえってことにようやく気付き、そろそろと着手。

余談ですがBLアワードもいつ書けるかわかんないしもう一月も半ば過ぎちゃったしで、せめてサイドのrecommenedだけでも入れ換えてみました。
今年はまんがが入っているよ。
とゆーか圧倒的にこれだ!ってのがね〜。
一番号泣したのは小冊子だったしね…。

閑話休題。

タイトルですが、BL界広しといえどメインの攻ではたぶん、陣内だけだろうと思うのですよ。

逆に受には局地的に何人かはいらっしゃるような。
だって木原さんとこの堂野なんか絶対着用してそうだし。しかも似合うし、きっと。
受は想像してみると意外に萌えなんだが攻はもの悲しいよ、陣内…。
しかもまだ30代でしょーが。

ズボン下って、有り体にいえば股引きだよね…!

天海、がんばれ。
受の股引きなら萌えられるから、私(笑)

【あらすじ】
三年前に警察をやめ、現在、ひとり『陣内探偵事務所』を経営するしがない探偵、陣内拓朗には、とびきり特別な恋人がいる。
それは新宿歌舞伎町一帯をシマに暗躍する、美形だが凶暴なヤクザ、天海泰雅だ。
見てくれの繊細さとは裏腹に、東日本最大の暴力団組織、紅龍会の直系二次団体周藤組の幹部であり、『周藤の虎』と呼ばれ、恐れられている男だ。
恋人になったとはいえ足蹴にされ、おまけに最近では陣内の尻に執着を見せつつある。
そんなある日、ひとりの青年がある人物の説得を依頼してくるのだが!?
悲しくも愛しいヤクザと探偵のラプソディ!!

拍手する
で、北畠さんの挿絵にもうらぶれたオッサン感あふれる陣内ですが。

実は英田さんの作品の中では漢前ランキングかなり上位なんだと思うのですよ。
たとえ股引きはいててそろそろ加齢臭が気になろうとも。

漢前ついでにここで大きな気持ちで天海に尻を貸してやるってーのはいかがなものだろう?

…さすがにこれは97%ジョークですが。

12年の歳月を経てようやく恋人同士となって半年。
執拗に尻を狙う天海の攻撃(?)をかわしつつ、それなりにラブだったりする日々を過ごしていた陣内の事務所にある日天海の生き別れていた弟が現れます。
二人の実の母が末期ガンで入院し、もう長くはないので天海に病院に来るように陣内に説得して欲しいというのです。

しかし天海は実父を刺殺して少年院に入った時に母親に見捨てられ、それ以来家族はいないものと思ってきたため、弟からの報せは忘れようとしていた過去の傷を再びさらけ出すようなものでした。

さらには自称・天海のお初(!)を奪った男、ヘンタイ美形ヤクザの我那覇までが事務所に乱入し、天海と陣内の尻を巡るバトルを繰り広げます。
しかも我那覇が持っていた写真には天海の実弟、泰智の姿が。
実は泰智がそれと知らず同棲していた彼女は我那覇が所属する八十田組の組長の一人娘だったのです。

弟への報復を考えてもらえるよう八十田組へと赴いた天海ですが、天海の人となりをよく知る我那覇がターゲットに選んだのは同行した陣内でした。
自分自身よりも、目の前で陣内を痛めつけるほうが天海には大きなダメージになることをわかっていて喜々として陣内をいたぶります。

二人が付き合うことになって、普段平気で殴る蹴るしていたとしてもいつか捨てられる不安に揺れ続けていたのは天海の方なんですよね。
もとは警察官で、優しくてまっとうな陣内に自分は相応しくないという思いを常に抱いていて、だからヤクザである自分といることで陣内に降り懸かった災難は天海にとっては大きな痛手であっただろうと思います。

その後陣内に『母のため』ではなくこれからの自分のために母と会い、過去と向き合えと説得され、天海は危篤状態の母の元に向かいますが意識が混濁している母に突き付けられたのは過去そのものの天海を否定する言葉。

天海は母のことを過去の亡霊として自分の心になんら働き掛ける存在ではないと否定していましたが、本当は心のどこかで母に受け入れて欲しい、母を許したいという気持ちがあったんじゃないでしょうか。
実はこの人ってとても繊細で、母を憎み続けて生きていけるほど強くなかったんではないかと。
怒りや憎しみを持続させるには思いの外エネルギーがいるものです。
忘れて、いないものとしなければ耐えられなかったし、陣内のこともいつ捨てられても「こんなひどい仕打ちばかりしてたら捨てられて当然」と理由づけしていたような気がします。

揚げ句、自分を生んだ人間からの全否定で存在意義を揺るがせてしまった天海が向かったのは我那覇のもとでした。
母が死のうとしている時に涙ひとつ零せない自分を罰したい、人ととしての感情の希薄な自分に見合ったひどい扱いをされたいというような自虐的な行動で外人相手の乱交で望んで嬲り尽くされる天海は痛々しいです。
天海はそんな自分を汚れきっていると、最低のチンピラだと言いますが、むしろ私にはそんな時に惚れた相手に慰められて甘えることをよしとしない、できない潔癖さのように思えて仕方ないのです。
あるいは陣内を試している部分もあるのかもしれません。

これでもかと最低な自分を見せ付けて、それでも愛してるといえるのか、ずっと一緒だといえるのかと。
裏側にはもちろん、それでも愛してると言って欲しい、捨てないで欲しいという切なる願いを持っていたに違いありませんが、それまでの天海にはやはりどこかにいつまでもということはありえないという諦めを抱えていて、いつか来る別れに怯え続けるくらいならいっそ、という思いが今回の暴走に繋がったんでしょうね。

自分が天海を追い詰めた、と考えた陣内は二人の今後の選択を天海に委ねますが、こういうのは待つ身も辛いですよね。
恋人が苦しんでいる時になにもしてやれずただ、静観するしかない。
無力感にも苛まれるだろうし、自分が恋人を追い詰めたという罪悪感も。

しかし陣内が大人で男前だと思うのはそれでも自分の信念を貫いて後悔しないところ。
天海と母を引き合わせたことで天海を苦しめたことも自分のやり方がまずかったことも自覚して、なおいずれよかったと思える日が来ると信じている。
天海がいつかは自分の弱さを乗り越えていくことを信じているのですね。
突き放しているわけじゃなく、天海を信じているから彼が答えを出すのを待ってやれるんだと思います。

ようやく自分の中で陣内を信じる覚悟を決めた天海は、相変わらず素直じゃなかったですけど…だいたい日頃尻を狙われているヤクザ相手に映画並の愛のクライマックスを期待するほうが図々しいってものよ(笑)

それでも「捨てないでくれ」って縋り付ける天海はたいそうかわいらしかったですよ♪
天海に愛してる、って言う気がないなら陣内が倍言ってやればいーのだ!

SSの「いつかその日がくるとしても」は天海視点でオッサンとヤクザのクリスマスイブ。

ゴージャスなディナーもホテルのスィートもありませんが世のカップル同様アツくベッドを軋ませています(笑)

なんだかんだ言いつつ天海は本当に陣内に惚れてるんだよなあ、と微笑ましいですよ♪
陣内にも教えてあげたい気もしますが、オッサン付け上がらせると調子に乗りそうだからなあ(笑)

それにしても英田さんしおれたオッサンの生態書くのうますぎますよね!
陣内はともかく、またそのうちオッサン受も書いて欲しいものです♪

ゆちゅらぶ♪ | 英田サキ | comments(2) | trackbacks(2) |
スポンサーサイト
スポンサードリンク | - | - | - |
Comment
comment_area
ゆちゅ♪さん、またまたこんにちは!

天海の陰に隠れがちですが、陣内はいい男ですよね!
こんな天海をちゃんと理解し、見守ることの出来るのは陣内くらいですよ。
私はこの二人の関係がすごく好きです。
天海個人にも萌えますが、関係性萌えもあって堪りません!

英田先生の作品にはオヤジが沢山登場しますが、いかにもオッサンなキャラが受ってないですね〜。(多分)
美人オッサン受はありましたけど。
私も読んでみたいです。

TBさせていただきますね。
ではでは。
comment_area
(..)φ にゃんこ
2008/01/18 5:18 PM

comment_area
にゃんこさん こんばんは♪

英田さんちの攻はどうも「肝心なところでヘタレ」というイメージがあるのですが、このカプに限っては普段と受攻属性(?)逆ですもんね〜。
天海はもはやツンデレという言葉では表現しきれない荒ぶるタイガーちゃんだし。…ツンエロ?(笑)
オッサンの身にはなにやらいろいろ大変かもしれませんが天海には陣内しかいないので、5年後にギックリ腰にならないように少し鍛えるべきですね!

もう続編はありません宣言されてしまったのは残念です(T∇T)

コメント&TBありがとうございました〜♪
comment_area
(..)φ ゆちゅらぶ♪
2008/01/18 10:12 PM

It comments.









Trackback URL of This Entry
http://yuchu-love.jugem.jp/trackback/500
Trackback
愛してると言う気はない
愛してると言う気はない (SHY NOVELS 190)英田 サキ 北畠 あけ乃 Amazonで詳しく見る by G-Tools 「さよならを言う気はない」の続編です。 うわーん、待...
(^ー゚)ノ にゃんこのBL徒然日記 | 2008/01/18 5:18 PM
愛してると言う気はない
「二度と他の男と寝るな。この次は許さない。わかったか?」 返事がない。陣内は蓑虫を叩いた。 「……わかった」 渋々といった口調の返事...
(^ー゚)ノ la aqua vita | 2008/01/19 12:07 AM