CATEGORIES
ARCHIVES
RECOMMENDED
OTHERS
<< 4月の読書記録 | main | 4周年&5000拍手 御礼♪ >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | - | - |
災厄を運ぶ男〜手に手をとって、どこまでも。〜
 水原さんといえば私的に痛い作品を書く人代表なので、実際あんまりたくさんは読んでいないのですが、実は苦手苦手と言いつつなぜかいつも気になってしまう作家さんでもあるのですよ。
つまり最初から手にも取らないってわけじゃなくて、新刊が出たら必ず一度は矯めつ眇めつ読めそうか無理っぽいか吟味してみるんですよね。まあたいていはNGシチュがありそう、と判断して元に戻しちゃうんですが。

今回の作品もパラッとみたとこ大丈夫そうだけど、どうしようかな…と迷っていたところ、ついったでtatsukiさんがすごく好きだ!!と珍しくテンションあげてらしたので思い切って購入。
意気揚々と「私も買ったよー♪」と報告したところ「えぇっ!ゆちゅさんには無理だと思う…」って言われてちょっとガビーン!!Σ(゚д゚ )! でしたwww

さ、最近は苦手なものもだいぶ減ってきて(それはいいことなのか悪いことなのか…)ぼうりょくとかりょうじょくとかラブレスなのと、あと死にネタじゃなければけっこう読めるんだけどなぁ…。
しかし無理だと言われたら読まずばなるまいて!!

途中あれこれのキイワードにま、まさか私のダメなアレがあるんじゃ…!?とビビりましたが、結果的には今まで読んだ水原作品の中では一番読みやすいかも知んない!
私 これ好きですwww

あ、いつもって言えばいつもですが、今回けっこうネタバレだと思いますのでご注意を!!

【あらすじ】
倒産寸前の父の町工場を継ぎ、多額の借金を背負った秀一(しゅういち)。
金策に悩む秀一の前に現れたのは、大学で同期だった戸田(とだ)。
ヤクザまがいの金貸しを営む戸田は、「無期限で金を貸そうか」と囁いてくる。
悪魔のような美貌の笑み──疎遠だった十年を埋めるかのように近づいてくる戸田に破格の条件を提示され、とうとうその手を取ってしまう秀一だが…!?
情欲の焔を隠し持つ男と堕ちる宿命的な恋!!

web拍手
まず最初に、水原さんにしては暴力シーンも陵辱シーンもたいしたことなくて、とりあえずそのへんだけチェックして購入したあと、読み始めたらなんと受は妻子持ちでした!!はぅんw

tatsukiさんは実はここらへん(不倫の流され受)を私的NGではないかと危惧してらしたそうですが、そんなことないです。
自分のモラルの基準どうなっとるか自分でもようわからんなww
でも多分一番大元にあるのは個人の人間としての尊厳が踏みにじられたり、それによって立ち直れない傷を受けたりってのがイヤなんですね。それから子どもが不幸になること。

その点からいえば、この作品では確かに一番最初は多少の暴力で持ってねじ伏せられるシーンはありましたが、これによって秀一は特に深刻なダメージは受けてないんだよね。
殴られたっつーより撫でられたようなもんだな、うん。なんのかんの言いつつ最初から秀一は戸田を口でいうほど拒絶してもいなくて、結局そのままなし崩しに受け入れてしまっています。
二人は大学の同窓生ですが在学当時はほとんど繋がりもなく、ただ一度偶然に飲み明かしたことがあるというそれだけの関係。
秀一の視点からは再会したのちつきまとわれるようになっても、戸田は頭が切れて美しく、なにを考えているかわからない男、つまり自分とは相容れない遠い存在でしかない。
逆にいえば自分と近しい存在であれば同性として妬ましく煙たい相手でしかなかっただろうに、下手に距離があったぶんある種のあこがれが当時から根づいていたんじゃないでしょうか。

そして戸田は戸田で、これは単純に好みの問題で一目惚れでしかないんだろうな。
一目会ったその日から、恋の花咲くストーカーですよww
まあ戸田の中でも多分いつしか聖域のようになっていて、うかつに手も出せずにずーーっと見守り続けてるわけですから、それを知ってしまうともう一途で可愛くてたまりませんね…!!

一見この話は長年虎視眈々とストーキングされてた秀一が、まんまと戸田の罠にかかって幸せな家庭を奪われ堕ちていく…というふうにも取れますが、私は秀一が流されてそうなったとはどうしても思えない。
むしろ頑固で頑なな秀一があまりにも思うにまかせないので、苛立って振り回されてるのは戸田のほうだと思うんですよね。もう仕方ないな、惚れた弱みだww

あとこの手の作品、妻子持ちのノンケが粘着攻に惚れ込まれて結局陥落してしまう…というような作品では、例えば家族の死であるとか、実は子供は自分の子じゃなかったとか妻が不倫してるとか本人がEDだとかww 大変に悲劇的かつ重大な喪失を経て、ようやく男同士の恋愛に踏み切る、というような形のものが多いような気がするんですが、秀一の奥さんて普通にすごく良い人なんですよ!!
夫を扶け、子供を愛し、健気に秀一が迎にきて親子三人でまた暮らせることを待っている。
子供は幼稚園に入ったばかりの可愛い盛りで、義父母も秀一に理解のある優しい人達で。

なのに結局秀一はその全てと決別して戸田といくことを選ぶわけです。
戸田がヤバイ仕事を請け負ったせいで東京から二人逃げるはめになり、自分を待っている妻子に会うために戸田とともに四国を目指す秀一。
しかしそんな旅の中でも二人の想いは深まり、最後は陰から妻子の幸せそうな姿を見るだけにとどめて会いにもいかず、戸田を選んでしまう。
でもその結末が妙に晴れやかで解放感に満ち溢れているように感じてしまうのですよ。

秀一はどこにでもいる普通の男で、妻も子供も愛しているし、頑なに二人を幸せにしなければと、すべてそのために行動してきました。
でも結局は「しなければいけないこと」と「したいこと」ってのは別のもので、その誘惑に勝てるほど強くはなかったってことです。
だって戸田は考えてみたら最初の1回はまあちょっと無理やりでしたけど、それ以外で秀一の意志を曲げてまで強要していることは何もないわけで。全ては秀一が自分自身で選びとった結果なんですよ。
追っ手のヤクザから逃れるためにとんでもないことを決行したのだって秀一の方だし、あそこで戸田に命かけさせるあたり、実は秀一のほうがよっぽど肝がすわっててカタギじゃねえよ、と思うんですけどねww 
あれ、立場逆なら戸田は秀一の命なんか絶対預からないと思う。
最後あのまま妻子の元に戻るっていっても引き止めなかったと思います。

最後で結局なんの落ち度もない妻子をすっぱり捨てる決断をするロクデナシに成り下がった秀一ですが、その後泥沼になったりするより堕ちた自分にその資格はないんだ、と思い切って離れた潔さにはスッキリしました。
そして戸田は災厄を運ぶ男というより、こうなってしまえば棘姫を解放した王子様的存在といえなくもなかったり?ww

多分、その後大阪に住み着いた彼らはのびのびと、自由に幸せになるでしょう。
戸田はうまいこと世渡りしてどこにいっても上手くやるだろうし、秀一がいるからにはギリギリ法律に触れないセンでしたたかに生きていくだろうし、秀一は町工場でも興して戸田の首根っこ抑えつつコツコツ地道に働いて、こっそり妻子に仕送りくらいしてそうだww 
いや、もうキッパリ関わらない方がいいのかな…。

それまでの生活に秀一が不満を持っていたとか、妻子を枷のように思っていたというわけではないと思うんですが、一度解き放たれちゃうと男って厄介だなーと思いますよ。
なんとなく、これから生き生きしている秀一はどんどん綺麗になりそうな気がする。
かわいそうだが戸田がほんとに苦労するのはこれかただぜ…!!ってのが私予想。
まあ略奪愛(?)のツケはどっかで払うもんだwww 
秀一は本人にとっては見当はずれとしか思えない戸田のシットに苦労するでしょうwww

まあ、そこまで思い切ったんだからうんとバカップルになっちまえばいいよ!!ってことで。

ゆちゅらぶ♪ | 水原とほる | comments(2) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト
スポンサードリンク | - | - | - |
Comment
comment_area
こんにちは、ゆちゅ♪さん。

お久しぶりですvv

このお話を読んで思ったのは、男はいくつになってもロマンに弱いんだなあということでした。

受けの秀一は、親にとってはいい息子で、妻子にとっては優しくて頼りがいのある夫という鎖に繋がれ、その鎖を社会人なら当然だと思っていたんですよね。

ところが、その鎖が叩き壊されてみたら、開放感が意外と清々しかった・・・ってとこですかねえ。

最後は、自ら先頭に立って行動していましたもの(笑)。

そして、攻めの戸田。ヘタレた純情ストーカー(爆)。最後は、すっかり可愛くなってました。

>かわいそうだが戸田がほんとに苦労するのはこれかただぜ…!!

そうですよね〜。しっかり尻に敷かれている姿が目に浮かびます。まあ、人の幸せなんて、分からないものです。

秀一の妻が、意外と利発そうなので、戸田は奪い返されないように気を付けないとねvv

TB、宜しくお願いします♪
comment_area
(..)φ
2010/05/14 9:05 PM

comment_area
桃さん こんにちは!!

レスがおそくなってすみません!!!
諸事情でアラートの設定外してたらコメ&TBいただいてるの気づかなくって…!(つまりその間ブログ放置してました…)
ほんとにお久しぶりでしたのにすみません><

>男はいくつになってもロマンに弱いんだなあということでした

そうですよねえwそして女はロマンチストな男に弱いんですよねえ…♪
ほんとにこの作品は奥さんになんの非もないので気の毒でしたが、しっかりしてる人だから見つかったら案外真っ向勝負かも?www 
いや、でももっと愛してくれる人を見つけて幸せになれますよ…。

久しぶりに読んだ水原さんは予想以上に面白くて楽しかったです!!
本当におそくなってしまいましたが、コメント&TBありがとうございました♪
comment_area
(..)φ ゆちゅらぶ♪
2010/05/23 11:48 PM

It comments.









Trackback URL of This Entry
http://yuchu-love.jugem.jp/trackback/1012
Trackback
災厄を運ぶ男
災厄を運ぶ男 (キャラ文庫 み 3-7)著者:水原とほる販売元:徳間書店発売日:2010-04-27おすすめ度:クチコミを見る 水原とほる/著 葛西リカコ/画もし、とても好きな人がいて、数年後に再会したらその人が結婚していたとします。どうしても諦めきれない、彼を手
(^ー゚)ノ 桃の楽園 | 2010/05/14 9:07 PM